病気もなくて、元気……それでも病院には時々行っているよという方、おられますでしょうか?ちょっとややこしい質問ですね。
私は病院にいる人間で、できればみなさんが病院になるべくかからなくていいように、情報を発信しています。今回は真逆で、元気でも病院に時々はかかったほうがいい診療科がある、というお話をさせて頂きます。
これは、元気な人でも実は自覚がないだけで、病気がひっそり進行していることがあるためです。これを見逃さないために、おすすめの3+1の診療科をお伝えします。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
時々は受診した方がいい診療科3+1
この科は是非時々は受けてほしい、と思うのは内科、歯科、眼科です。女性の方ではこれにプラスで婦人科への受診をお勧めします。
いかがでしょうか。全て時々は受診しているよという方はなかなか珍しいのではないでしょうか。次に、一つ一つの詳細を解説していきたいと思います。
①内科
内科については、健診でしっかり検査をされて特に問題ないと言われているのであれば、特に不要です。ただし、健診で受けることのできる検査項目は、その会社毎でかなり異なっていますので、項目が少ない場合には別途内科受診をして検査をお勧めします。
さらにいえば、喫煙をしている、肥満がある、お酒をよく飲む、運動習慣がない、などの方は自覚症状が特になくても、定期的な検査が必要なケースが多くあります。
喫煙をされている場合は、肺気腫、肺がんなどのリスクが高いです。肥満のある方や運動習慣のない方は血管系の病気のリスクが高いです。お酒をよく飲む方は膵臓や肝臓が傷んでいる、栄養が不足している可能性が高いです。該当される方、そんなことはもう聞き飽きたよ!と思われるかもしれませんが、それだけリスクが高く重要な事ですので、ぜひ今一度検討いただけますと幸いです。
②歯科
歯の異常は万病の元です。
そして、病気が進行すると、元の状態に戻すということができないケースが多いです。
歯科は特に予防が大事な科だと私は思います。
3ヶ月〜半年に1回程度は、歯に問題がなくても歯のクリーニングに行って、歯石という虫歯や歯周病のもとをしっかりとってもらうことがよいです。しっかり歯を磨いているという方も、この歯石というのをとり切ることはできないといいます。
日頃口の中に何らかの症状を感じている方はもちろん、歯磨き習慣があまりない方、間食をよくする人や、口の中が乾きやすい人、歯並びが悪い人、歯の治療歴が色々ある人は、歯の病気のリスクが高いですので、ぜひ受診ください。
③眼科
健診で視力の検査をするところは多いですが、視野や眼圧などのより細かい検査はないケースの方が多い印象です。
特に40歳を超えたあたりから、緑内障や白内障のリスクが出てきます。
特に緑内障は、なかなか症状が気付きにくいことがあり、また病気が進行してからでは治療でよくなるということが難しいケースがあります。
また、糖尿病をお持ちの方は、いろんな目の病気のリスクですので、診断時に内科医から眼科受診を推奨されると思います。もし推奨されてなくても、これを機にぜひ受診して下さい。特に病気はないよという方も、もし気付かないだけで異常があれば早めに診断してもらった方がよいので、ぜひ一年に一回程度は受診をすることをおすすめします。
④婦人科
最後に女性の方向けの婦人科についてです。
これは子宮頸がんや乳癌などの早期発見のためです。
これらのがんは、その他のがんが高齢になってからなりやすいのに対して、比較的お若い年齢でかかることのあるがんでもあります。例えば子宮頸がんでいえば、20代で発症する方もおられます。詳しくは婦人科の学会HPに書かれていたので、よければ見てみて下さい。ですので、もう少し歳をとったらではなく、お若いうちから定期的に検査を受けた方がよいということがわかるかと思います。
さらに以前貧血の話でお話しした子宮筋腫などの病気も隠れていることがあります。貧血があるのは体質だと決めつけず、これまでに一度も受診されたことがない方は、ぜひこれを機に受診をして下さい。また、子宮頸がんや乳癌などは、健診で検査を受けれるところもありますが、もし検査項目にない場合は、一年に一回程度は少なくとも検査を自分で受けるようにしましょう!!
最後に
以上、ざっくりとした、この科には症状がなくても受診しましょう!の代表、3+1診療科のお話でした。
もちろん、この記事を書いた時点ではまだまだコロナ禍ですので、感染状況を見ながら、ある程度落ち着いた状態での検査が望ましいと思います。
少しでもお役にたてれれば嬉しいです。
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